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「性的同意ワークショップ制度化」に向けた署名活動に際し、創価大学教授・准教授・講師の方々より寄稿文を頂戴しました。それぞれ先生方の専門の視点から、私たちの活動に対して意見をいただき、とても興味深い内容となっています。

ぜひご覧ください!

※2018年度に寄稿頂いた為、団体名が旧称のビリーブキャンペーン@創価大学となっております。

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山田竜作 教授(国際教養学部・政治理論)
「性」と「同意」の問題をまっとうに理解するために
「…(抜粋)女性の「no」を「yes」だと解釈する社会に生きているということは、そこには対等な人間の間の「同意」は存在せず、あるのは「服従」でしかない。これでは、女性にとっても男性にとっても、幸福な社会とは言えないでしょう。少なくとも「1人の人を大切に」している社会とは言いがたい。」
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杉山由紀夫 教授(文学部・社会学)
「性と平和」
「…(抜粋)これまで成人男性に比して著しく権利を制限されてきた子どもや、障がいのある人、民族や性における少数者、そしてもちろん女性も、すべての人々に幸福追求の権利を平等に与えることを可能にすると考えます。しかしそのような社会はコストが大変高くつく社会です。莫大な予算が必要になるでしょう。だからこそ「男はソト 女はウチ」などと余裕のあることを言ってはいられないと思うのです。男女共同参画、そしてすべての人の共同参画が必要になります。男女平等は単に道徳的に善であるからというだけでなく、そうしなければ社会は存続していけない、サバイバルの問題でもあると考えます。そのような社会づくりを、これまでのようにもっぱら男性に期待し依存していて、果たしてできるでしょうか。おそらく無理でしょう。それゆえ「優しさ」の価値を男性よりはるかに理解し体現してきた女性が、各界にリーダーとしてもっともっとどんどん生まれてほしいと思います。」
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蝶名林亮 講師(文学部・倫理学)
「セクシャル・コンセントの倫理学」
​「…(抜粋)なぜ性行為には同意が必要なのだろうか。様々な答えが考えられるが、一つ挙げることができるのは性行為の結果が持つ重大性であろう。何らかの仕方で強制されて行われた性行為は、心に大きな傷を残す可能性がある。個人の性という非常にプライベートな空間が同意なしに荒らされることは、非常に強い意味での人格の否定につながる。同意のない性行為は強姦に近いものがあるが、強姦が単に道徳的に悪いということだけではなく犯罪とされていることは、その結果がもたらす深刻な精神的苦痛もその一因であろう。」
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中山雅司 教授(法学部・国際法)
「…(抜粋)私は国際法を専門としていますが、国際法においても「同意」という概念はとても重要です。もっといえば、国際法は国家間の同意、合意を基本とした学問であるといっても過言ではありません。国家間で同意のない限り条約関係は成立しませんし、同意のない条約に国家は拘束されません。もし、強制によって条約が結ばれたとしたら、その条約は無効であることがウィーン条約法条約という条約には書かれています。また、国家が同意なく他の国を支配したら、それは侵略であり、植民地支配になります。国連の創設以降、国際社会において確立し植民地からの解放を促した自決権(self-determination)は、いわば国家の自己決定権ともいえます。個人間、男女間の同意をそれと同様に考えていいかどうかはわかりませんが、性的同意が個人にとっての性的自己決定権であるという点では共通するところがあり…」
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前田幸男 准教授(法学部・国際政治学)
「マスキュリニティ・スタディーズから見たビリーブキャンペーン」
「…(抜粋)日本では、マクロではあらゆる階層・世代の男性を縛っている男性中心の制度や共同体のあり方を変えること、ミクロでは日常生活における振る舞いの仕方のところから男性が変わってくことが必要なのだと思います。まさしく「全体的かつ個別的に(ミシェル・フーコー)」です。日々の振る舞い方のさらに上位にある参照項である「男らしさ」が、「行為の導き(conduct of conduct)」を司っているとすれば、その価値転換がすべての変革の基点であり、そこが価値創造の掛け金となっているのではないでしょうか。」
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南方暁 教授(法学部・家族法/法社会学)
「性暴力を考える」
「…(抜粋)性暴力について専門家でない私は少々気が引けるが、性暴力が大学でも深刻な問題となっているので、性暴力を考える時にどのような視点が必要なのかについて私なりに触れてみたい。「性暴力とは何か?」、学生諸君には「レポート作成に当たって決して使ってはいけない!」と伝えているインターネットの情報源をのぞいてみる。「社会的に形成される男女の性差(ジェンダー)に基づくあらゆる暴力行為。おもに女性に対して損害や苦痛を与え,人間としての尊厳を侵害する力の行使をさす」
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今松友紀 講師(看護学部・地域在宅看護学)
「性教育とPeer Educationの側面から捉えるビリーブキャンペーン」
「…(抜粋)性教育への取り組みにブレーキがかかるのは、「寝た子を起こすな=性教育によって子どもたちが性的な関心を増したり、性行動が早まるのではないか」という懸念があるからと言われています。果たしてそうでしょうか。こうした懸念は日本だけのものではないため、ユネスコ(国連教育科学文化機構)はWHO(世界保健機関)などと連携し、世界中の性教育の調査を行っています。その結果、『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』の中で、「包括的な性教育」は、若年層の性行動を早めることはないばかりか、性行動をより慎重化させると結論付けています。私自身、保健師として育児が上手くいかない母親たちの相談を...」
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Dr Anne Mette Fisker-Nielsen(Associate Professor in Social Anthropology, the Faculty of Letters)
”THE IMPORTANCE OF THE BELIEVE CAMPAIGN FROM A BROADER PERSPECTIVE”
"...As part of a university that prides itself as an institution working for a genuinely human education that can foster peace through dialogue and friendship, this workshop undoubtedly will be welcomed. That Soka University should be the first institution of higher learning in Japan to take up the mantle of directly challenging not only gender discrimination at the structural level but at the subtler everyday level of interpersonal female-male relations will surely be part of propelling it towards a real Top Global institution of internationalist thinking that befits the tradition of Soka Education of value-creation."  
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フィスカーネルセン・アネメッテ准教授
(文学部社会学・グローバル・ジャパン・スタディーズ講師)
「より広い視野から見たビリーブキャンペーンの重要性」
「...(抜粋)ジェンダー平等を実現するには、これまでに形成されてきたジェンダーについ ての認識を変えなければなりません。そのためには、私たちが誰であるのかについての私 たち自身の認識を変え、私たちの好みや選択がジェンダー差別の蔓延する文化の一部にな り得ることを理解しなければなりません。」
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識者の声

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